朝のドライヤーだけではまとまり切らない“くせ毛”。
実は 吸水・保護・ブロー・仕上げ を組み合わせると、仕上がりがサロン級に変わります。
現役美容師の視点で、ドライヤーと相性抜群な5つのケアアイテムをプロ目線で徹底レビュー!
① マイクロファイバータオル(Aquis など)
濡れた髪はキューティクルが開いてとてもデリケート。ここで摩擦が起きると広がりの原因になります。マイクロファイバーは極細繊維が水分を瞬時に吸着。押し当てるだけでタオルドライ時間が1/3に短縮でき、ドライヤー熱による乾燥も軽減。こすらず「包む→押す」を徹底すると、くせの暴発が驚くほど落ち着きます。
【メリット】
・吸水スピードが一般タオルの3〜5倍
・摩擦ダメージを最小化=ツヤ保持
・時短で根元の蒸れ臭も防げる
【デメリット】
・価格が千円〜とやや高め
・洗濯乾燥で静電気が起きやすい点に注意
② 速乾&ヒートプロテクトミスト(ロクシタン ほか)
タオルドライ後すぐにミストをひと吹きすると、揮発性成分が水分を飛ばしつつ、ヒートケア成分が髪をコート。ドライヤー熱が均一に伝わり、くせ毛の水分バランスが整うため“広がらずに速く乾く”という一石二鳥効果。根元多め・毛先少なめの塗布量でムラなく仕上げるのがプロのコツです。
【メリット】
・ドライ時間最大20%短縮
・熱ダメージ・カラー退色を同時に予防
・軽い質感でベタつきにくい
【デメリット】
・つけ過ぎるとパリッと硬くなる製品も
・香りが強いタイプは好みが分かれる
③ ブロー用クッションブラシ(ダイアンプロ など)
やわらかなクッションピンが頭の丸みに密着し、根元〜毛先を均一テンションでとかせるため、くせ毛特有のザラつきが収まりやすい。上から風を当てつつブラシで面を整えると、キューティクルが閉じツヤが倍増。硬すぎるパドルより操作が軽く、ブロー初心者でも扱いやすい万能ブラシです。
【メリット】
・面を整えながら水分を逃がせる
・先玉ピンで頭皮マッサージ効果も
・価格が2,000円前後と手頃
【デメリット】
・濡れたまま放置するとクッション部にカビが生えやすい
・強いテンションをかけにくいので真っ直ぐストレートは不得手
④ スタイリングオイル/バーム(N. ポリッシュオイル など)
乾かし終わりに1〜2滴を手のひらでよく伸ばし、毛先→表面→顔まわりの順で薄く塗布。植物オイルがキューティクルをラップし湿気の侵入をブロックするため、梅雨でも広がりにくい。バームタイプは手の温度で溶かしてから使うとムラづき防止になり、束感とまとまりをノンアイロンで演出できます。
【メリット】
・湿気ガードで夕方までツヤ持続
・香りや質感の選択肢が豊富
・バームはハンドケアにも兼用可
【デメリット】
・つけ過ぎると重さ・ベタつきが出る
・シリコンフリー処方は酸化しやすく開封後は早めの消費が必要
⑤ 温熱ブラシ(サロニア セラミックカールブラシ など)
ドライヤー後に軽くとかすだけで、プレートの遠赤外線とブラシのテンションで自然な内巻きをキープ。180℃以下の低温設定でも形が付きやすく、アイロンほど跡が付かないのが魅力。くせ毛さんが気になる“毛先のハネ”をサッと整えられ、冷風一振りで形状記憶すれば寝癖直しも時短です。
【メリット】
・初心者でも火傷しにくい安全設計
・アイロンより低温=ダメージ小
・ブローしながらツヤもプラス
【デメリット】
・巻きの強さはソフトでカールアイロンほどは作れない
・プレート掃除を怠ると皮脂汚れで熱ムラが出る
まとめ
ドライヤー時間をグレードアップさせる鍵は 「吸水 → 保護 → ブロー → 仕上げ」 の多層ケア。
今回の5アイテムを組み合わせれば、くせ毛でも速く乾く・広がらない・ツヤが続く の三拍子を時短で実現できます。ぜひ今日のケアから取り入れてみてください!